ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! 感想

なんか心が病みそうな出来事が多かったので、ライトノベルに逃避していました。ということで読んだ本は「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」。


【ストーリー】
ある日突然に世界改変の機会を得た都築武紀は、躊躇なくその願望を具現化した。そう、恋愛ADV『エターナル イノセンス』を現実化である! 発売からこの方幾度も繰り返しプレイし、全ての選択肢・イベント、そしてキャラの台詞までも記憶するほど愛したゲーム、そのヒロインたちが現実に降臨するのだ。もちろん主人公は俺! 夢のハーレム人生が今始まる――と思いきや、まさかのイベントフラグ総立ちの同時攻略ルート突入! そしてゲームにはないリアルイベントも発生! はたして俺と愛するヒロインたちはトゥルーエンドを迎えることができるのか!?! 選択肢無限の真世界を奔走する恋愛ADVストーリー!
(アマゾンより引用)


【感想】
話は予想以上に重かったです。内容のないハーレムものかと思ってました、ごめんなさい。話の組み立て方とかはライトノベルというよりもギャルゲーの方が近い感じがします。


一巻での題材は「特定のヒロインを選んだ場合、ほかのヒロインはどうなってるの?」ということです。
ギャルゲーでは「ヒロインはそれぞれ問題を抱えていて、主人公はヒロインと結ばれることでその問題に直面し、解決する」というパターンがよくあります。では主人公に選ばれなかったヒロインは…、ということです。(これを「kanon問題」とかいうらしいですね)


この小説ではすべてのヒロインのシナリオは同時に進行します。

・学園のアイドルであるクラスメイトはいじめられ(+病気)
・幼なじみは両親の不和に振り回され
・義姉はテニスで肘の爆弾を爆発させ
・義妹は学校でいじめられ、引きこもる

ひとりを選べない優柔不断な主人公くんは全員を助けるために東奔西走するわけですが…。


もし、特定のゲームを現実に投影できるとしたら何にするかな。
「ヱロゲヱの世界よ、ようこそ!」になるかも。